Installation <世界盆栽大会>

4年毎に開催され、28年ぶりに日本で開催された世界盆栽大会において会場内に日本庭園・茶室を作成するチームの一員として参加しました。

 

mosstoの担当は野点に掛ける「苔の掛け軸」でした。

会期が3日間と極めて短期であった為、普段は使用できない和紙や布などを用いた表現を行いました。庭園のイメージの中に水の流れがあったので掛け軸のデザインイメージも「流 (る)」としました。

 

一流の造園家集団による作庭であったので、信じられない程のクオリティーの庭園が出来上がりました。各自がストックされていた樹形も素晴らしい樹木が惜しげもなく使われています。海外からの入場客も多く会期中は賑わっていました。

 

庭の回りには障子塀を巡らし意図的に外との区切りをつけています。

これは「市中の山居」の効果を狙ったものです。当初の計画では、完全に周囲を囲ってしまい入口を躙り口にし屈んで入り視線をあげた先に庭園と野点が飛び込んでくるというコンセプトでした。しかし、動線等の懸念から入口出口は大きくとるイメージになっています。

独特なカタチの「疾風垣(はやてがき)」。竹を40等分程に割り、組みなおして湾曲をつくる手仕事です。

 

奥には土橋がかかっています。

 

 

 

関守石を置いていますが、意味を理解できずに中に入ってしまう方がいる懸念があったので会期中は立入禁止の看板が立っていました。