Installation <目黒雅叙園>

目黒雅叙園で毎年恒例で開催される假屋崎省吾氏の個展において、苔部分を担当させて貰いました。2015年は琳派400年にあたり、和をテーマに据え「苔」を使用したいとの事でご依頼を頂きました。会場は東京都指定有形文化財の百段階段での開催でした。

中央の牡丹のオブジェがメインとなっています。

苔は足元の添えとしての役割になりますが、躍動感のある枯れ木にリンクする様、木から落ちる水紋のイメージで植栽しました。

 

 

会場の環境は一日中空調が稼働している為、乾燥が厳しく会期が1ヶ月近くあるという苔にとっては難しい条件でした。その為、耐乾性が強く乾湿時の姿の変化が少ないホソバオキナゴケ・ツヤゴケ・ハイゴケ等を使用しました。

静の境地でもある「苔」を植栽させて頂いた会場は7つある中の「静水の間」であったことも、縁深く感じました。

また、假屋崎氏の植物に対する姿勢は学ぶべき点も多く大変有意義な機会でした。